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STRAWBERRY★LION

とりあえず生きてますΣd(-ω-`d)
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45

シュンが叫んだと同時に、魔物の体から煙がゆっくりと上がった。

「何だ・・。」

ルカは剣を構えたまま、魔物を見つめていた。周りに倒れている人たちは、倒れこんだままだった。シュンやマリアも何が起こるのか予想ができず、その場で構えていた。

「うがぁぁぁあああ!」

魔物が叫ぶと同時に、黒い影のような体が消滅する。その瞬間、マリアは嫌な感じを覚えた。

「来る・・。」

マリアは小さく呟いた。雲行きが段々怪しくなってくる。

「これは・・。」

空を黒い雲が覆い始めた。

「やっぱり・・。あれは、結構上級の魔物ですね。」

「だな。」

マリアの言葉にシュンが同意する。

「え?え?」

ルカだけ状況が読み込めない。上級の魔物って何だ!?

「ルカ、よそ見してっと食われるぞ。」

分かってるが、どうしたらいいのか分からない。煙が魔物を取り巻いていて、全く見えない。

しばらくして、ようやく煙が引いてきた。人影が見える。

「ふう。この格好は久しぶりだな。」

そう言いながら出てきたのは、人間の形をしているあの魔物だった。

ルカたちは驚き入っていた。

「どうしてあの魔物から俺が出てきたか不思議なようだな。」

そう言いながらルカに近づく。

「俺はダーク。魔族だ。」

「魔族?魔族が何故ここに・・?」

マリアが問う。

「お嬢さんは魔法使いのようだな。」

「見習い・・ですけど・・。」

警戒しながらマリアが答える。

「それでも大した力持ってるじゃねぇか。」

何故か褒める。

「魔族って・・本来人間界に来ちゃ行けないんだろ・・?」

シュンは眉をひそめながら言った。

「そうだ。そうだな・・。俺を助けてくれたお礼に、俺が何故ココに居るのか話してやろう。」





また増えたよ・・OTL
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