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STRAWBERRY★LION

とりあえず生きてますΣd(-ω-`d)
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「もう・・3年前からこの町に住み着いてる輩が居るんだ。そいつらのせいで、この町は俺みた

いな子供が増えた・・・。」

少年は拳をギュッと握った。

「大人はほとんどヤツらに捕まって・・どこに行ったか分からない。俺の両親も行方知れずなんだ。」

ルカは胸に痛みを覚えた。自分はもう両親に会うことはできない。でも突然両親を失った悲しみは痛いほどよく分かる。

「そいつらに捕まったって何で分かる?」

シュンが聞いた。

「権力者だからさ。この町を支配してるディアノス一家。そいつらが来てから、大人たちが居なくなったんだ。そいつらしか居ないよ。」

シュンがピクリと動いた。

「ディアノス・・だと・・?」

「あぁ。ココに来て居ついてる。」

「シュン、知ってるの?」

「知ってるも何も・・。」

と言いつつ、口を噤む。

「いや、その話は後にしよう。で、そいつらが大人たちを捕まえたってことは分かった。目的は?」

少年は知らない、と頭を振った。

「大人たちが捕まったってことは、この町は子供しか居ないの?」

「いや・・全員が捕まってる訳じゃないから・・。ホントに少数の大人しか居ないし・・いつ捕まるか分からないから、皆怖がってる。」

ルカの問いに、少年はすぐ答えた。しばらくの沈黙。

「・・・ヤツらが・・捕まらなきゃ・・大人が戻ってきてもまた捕まるかもしれない。受けてもらえない?」

少年は切羽詰ったようにシュンに迫った。

「そうだな。ルカ、少しココに滞在することになるけど・・大丈夫か?」

シュンの問いに、ルカは明るく『うん』と頷いた。

「詳しい話、聞かせてもらうか。」

シュンは少年に向き直った。





脱線しまくりだな、オイ・・(ノ∀`;)
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