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STRAWBERRY★LION

とりあえず生きてますΣd(-ω-`d)
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110

ゾルグの顔色はみるみる悪くなっていた。意識も遠のいているようだ。

死期を悟ったゾルグはルカに自分のしていた指輪を渡した。

「僕が居なくなった後・・頼んだよ。」

そう言うと、ゆっくりと目を閉じた。

「嘘・・だろ・・。父さん!!父さん!!!!」

ルカは信じられずにゾルグを揺らしたが、反応はなかった。

「ゾルグ様・・。」

あまりにも穏やかな顔をしているゾルグを、ロキはゆっくりと寝かせた。

ルカはゆっくりと立ち上がった。

「ねぇ、皆。俺・・力を全開にしてみようと思う。もしかしたら、皆死んじゃうかもしれないけど・・。・・どっちにしても、このままだとあの魔物にこの世界をダメにされてしまう。そうなるより、この力に賭けてみようって思う。」

ルカの話を聞いたロキは頷いた。

「いいんじゃないか?ゾルグ様もルカが正しいって思ったことをしろって仰っていたし。僕は覚悟してる。」

「私も。貴方が思ったようにやればいいわ。」

エレインがロキに同意する。

「あたしも・・覚悟はできてます。」

マリアも頷き、ずっとマリアの肩に乗っていたじぇらも「ニャー」と返事した。

ルカはロキたちに背を向け、前方に感じる負の妖気を見据えた。

「どんなことになっても・・後悔しないよ・・父さん。」

そう呟き、ルカは深呼吸した。この力がどれ程の威力を持っているのか、正直分からない。だからこそ、覚悟が必要だった。もしかしたらルカ自身も死ぬかもしれない。周りに居るロキたちも。

ルカは気を集中させ、力を全開にした。



その瞬間、辺りは無音になり、真っ白な光に包まれた。
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